うつ病ラボ~本当の自分を取り戻す☆活かす方法~

本当の自分を取り戻す☆活かす方法

妹の命の灯が消えた日⑧

病院でパニック障害と重度のうつ病だと診断されて数種類の薬を処方されたけれど、一向に不眠も強い不安感も無くならないし、勿論外出もできず引きこもりのまま…

 

週に一回受診して、先生にそのことを相談してもただ薬の種類と量が増えるだけ。

 

始めに処方されたハルシオンで短期間に体重が10㎏も減ってしまったけど、肝心な不眠は全く改善せず心身ともに極限に達していた。

 

そのことを先生に辛いと伝えると、ハルシオンが無くなって、今度はレボトミンという薬が追加された。このレボトミンという薬は非常に強い抗精神病薬で鎮静力が強い。副作用も強い。猛烈な倦怠感、意識が飛ぶ、記憶が無くなる。

 

一番怖いのは気管支が詰まった感じになって、睡眠時にとても息苦しくなる。眠っている間に窒息するのではないかと思うほどだった。この薬を私は言われたようにきちんと飲んでいたけど、善くならなかった。むしろ更に日中の倦怠感は増して動けなくなり

 

焦燥感
不安
恐怖
虚無感
哀しみ

 

それらが自分の中を渦巻いて西日が部屋に差し込む時間になると衝動的に死にたくなる。毎日17時が怖かった。


冬がそろそろ終わる2月の下旬か3月のあたま頃だったと思う。
ある日の17時、私は夢遊病になったように準備し始めた。

 

コンビニに行って酒と大量のロックアイスを購入した。記憶がとぎれとぎれだけど、
確か店内のロックアイスを買い占めたから、レジの女の子が

“こんなに必要なんですか?”

って聞いてきたと思う。私は両手いっぱいにロックアイスを持って自宅に帰り、シャワーを浴びて久しぶりに化粧をして、浴衣を着た。


布団に買ってきたロックアイスを敷き詰めた。病院から貰って貯めていた向精神薬と市販の薬全部で数十錠を酒で一気に飲んだ。ロックアイスの上に横たわり、残りのアイスは自分の身体の上に乗せた。これだけの量の薬をお酒で流し込み、氷の上で眠れば凍死すると思っていた。

 

その後は覚えていないけれど、私は意識が飛んでから布団から出て外に飛び出したようだった。気が付いたのはどこかの長い階段を転げ落ちたこと、次に気付いたのは病院のベッドだった。どうやって病院に私は運ばれたか分からないけれど、目を覚ましたら病院のベッドの上で、看護師が呆れた顔をして私に言った。

 

「今時の薬は過量服薬しても死ねないのよ。甘かったわね」

 

死ねなくて残念だったとか、生きていて良かったとか、冷たいとか痛いとかはっきりとした考えや感情は全くなくなっていた。


今正常な感覚であの時を考えると、処方された薬の副作用が相当厳しかったのだと思う。食事もまともにしていなかったし、口にするのは菓子パンとチョコレートだけ。熟睡もできていなかった。

 

衰弱した身体に処方された薬の種類は最終的に10種類以上だった。正しい判断を自分一人でできるわけがなかったし、行動もできなかった。

 

抗うつ剤だけでなく、安定剤、胃薬、鎮痛剤、副作用を抑えるためにまた新しい薬が追加されていって、身体の感覚はないし、意識も記憶もとぎれとぎれ…

 

廃人のような生活…

 

まるで暗闇に突き落とされたようだった。

 

 

 

当時の恋人にもストーカーのように電話やメールをして助けて欲しいと訴えて、彼も辛かったと思うし、追い詰められていたと思う。